日銀の政策金利の定まり方
毎月、日銀総裁を初めとするメンバーが、金融政策決定会合において、目標とすべき金利を議論のうえ、決定しています。金融政策決定会合の議事録は日銀のWebページで確認することができます。http://www.boj.or.jp/theme/seisaku/mpm_unei/giji/index.htm
一般的には、景気が良い場合は、金利を上昇させることによって、過度な資金の流通を抑えるといわれています。一方、景気が悪い場合は、金利を下降させることによって、資金の流通を活発化し、経済の活性化を図るといわれています。
しかし、それ以外にも多くの要因、影響を考えて日銀の政策金利は設定されていることに留意が必要です。
日本の政策金利は、依然として国際的には低い水準にあるといわれています。
政策金利が低いことにより、資金の流動を活性化させたり、借金を保有する方々の負担が減ることは事実です。
しかしながら、過度な投機マネーの流動を誘発させたり、金利の下げ幅がもうない、といった問題点が存在します。
したがって、中・長期的視野に立てば、徐々に、景気の浮沈に応じて上下できる程度の金利水準、また、国際的にバランスのとれた金利水準に上昇していくことが考えられます。
なお、金利の上昇には経済を沈静化させる作用があることから、日本の景気への影響と、インフレ状況とを比較考量したうえで、金利上昇が図られていくことが予想されます。
2008年9月20日時点では、日本の景気が後退局面に入っていることや、インフレリスクが限定的なものであることが明らかになりつつある状況であるため、当面、金利を上昇させることはなさそうです。
また、変動金利で住宅ローンを借りている者としては、日銀の政策金利の利下げも期待したくはなりますが、日本の金利水準が上述したとおり、デメリットも抱えていることを考えると、これ以上利下げされることは考えにくいと思います。
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2008年9月20日土曜日
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