住宅を買うべきか買わざるべきか、この問題を考えると、将来の長期金利と短期金利が知りたくなります。
しかし、多くのフィナンシャルプランナーの方のコメントを見ると、「金利の動きは誰も予想できないので・・・」とあります。
確かに、無責任なコメントをするわけにはいかないのでしょうが、その予想がなければ、変動も、固定も判断できないので、予想でいいからそのあたりを語ってくれる専門家が増えてくれればよいなーと感じています。
そこで、私はプロではありませんが、日々自身の問題として住宅ローンを考えているところをお話してみます。
今回は5年後という将来を考えてみたいと思います。
変動金利の住宅ローンは、無担保コール翌日物の金利誘導目標(いわゆる短期金利)を基準にしていますので、この金利がいったいどの程度になるのか、というのは、大きな関心事です。
また、長期金利の指標は、新発国債10年物ですが、無担保コール翌日物の金利が上昇すれば、新発国債10年物も、自ずと上昇すると考えられますので、ここでは、無担保コール翌日物の金利誘導目標を考えることによって、5年後の変動金利と固定金利を予想してみたいと思います。
日銀の立場を考えると、各国との政策金利の均衡を図ることが、誘導金利を上昇させるモチベーションになります。
では、何%が、各国とのバランスが取れた水準なのでしょうか。
米国の政策金利を調べると、現在2%。2003年には、1%まで落ちていたことが分かります。
従って、現在の日本は、諸外国と比べて異常な低金利、というわけではないといえます。
つまり、ここのところ、各国との政策金利の均衡を図るという目的で金利を上昇させる意欲はそれほど強くない状況といえます。
では、いつころになると金利上昇の意欲が高まってくるのか。
これは、米国の金利が再び上昇する時期であり、日本の景気も回復している時期であると考えられます。
さらに、その時期は、というと、米国の金融不安が長引きそうな様相を呈していることを考えれば、2010年以降でないかと考えています。
なお、プライマリーバランスの黒字化目標時期が2011年であること、白川日銀総裁の任期が2013年であることを考えれば、一旦景気が回復してしまえば、比較的短い期間に、ある程度金利が上昇することはありえると思います。
以上を整理すると、2010年頃に+0.25%、2011年に+0.25%、2012年頃に+0.5%程度の上昇があると予想しています。
つまり、5年後の金利は、+1.0%。
横浜銀行の変動金利であれば、2.875%(優遇適用後)
SBIのフラット35であれば、4.225%
程度になるものと予想しています。
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