当然のことながら、社宅や寮にいて、格安の住居費で住んでいる人々にとっては、状況が異なると考えるべきでしょう。
では、どのように考えるかというと、社宅や寮にいることによって頭金を減らした場合に、どの程度の効果があるのか、ということを掘り下げていくことになると思います。
例えば、自腹で賃貸に住めば、月々12万円かかるところ、社宅によって、月々2万円の支払いで住んでいるのであれば、月10万円の利益を享受しています。これを5年間続ければ、10万円*12月*5年=600万円の頭金を貯めることができます。
この場合について、現在、社宅を出て住宅ローンを組むのと、5年後に社宅を出て住宅ローンを組むのとを比較してみます。それぞれ、固定の場合と、変動の場合とで考えてみます。
<固定の場合>
現在
3.22%(SBI)で、3500万円を35年で返済するとすると、
総支払額:約5800万円
月々の支払額:約13.9万円
となるのに対し、
5年後、頭金を600万円増やして借りた場合は、
4.22%(予想値)で、2900万円を30年で返済することになるので、
総支払額:約5100万(2900万円のローン)+600万円=5700万円
月々の支払額:約14.2万円
となり、貯金してから借りた方が、総支払額は、約100万円安くなります。
<変動の場合>
現在
1.875%(横浜銀行)で、3500万円を35年で借りて、
返済期間中の平均金利を3.1%、当初10年間、1年間に
120万円の繰上げ返済をするとすると、
総支払額:約4800万円
月々の支払額:約12万円(最高:約12万円 最低約9.2万円)
となるのに対し、
5年後、頭金を600万円増やして借りた場合は、
1.825%(予想値)で、2900万円を30年で返済することになり、
現時点で借りる場合の想定金利推移と同じ条件で、当初10年間、
1年間に120万円の繰上げ返済をするとすると、
総支払額:約4100万(2900万円のローン)+600万円=4700万円
月々の支払額:約12万円(最高:約12万円 最低約9.3万円)
となり、貯金してから借りた方が、総支払額は、約100万円お得という
ことになります。
以上の通り、社宅などにいる方は、急いで購入する必要はないと思います。
なお、固定と変動とを比較すると面白いですが、今後の金利動向、繰上げ
返済速度次第では、返済総額に随分と差がでることが分かります。
社宅にいる間に、固定と変動のいずれにするのかを十分検討しておくと
よいのかもしれません。
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